産後うつ?里帰りから広島へ戻ってきた後に襲われた子育ての孤独感と不安感
地元が離れている私は、長女の出産時に里帰りを選択。結婚を機に広島へ来てから、ずっと隠し持っていたホームシックが爆発し、産後うつにまで発展してしまいました。そんな私が感じた孤独感や不安感を、ありのままお伝えします♪
産後3ヶ月までは楽しかった子育て
妊娠9ヶ月に入る頃から、里帰り先の産院へ通わなければいけなかったため、地元である大阪に帰省しました。広島へ来てから地元愛が増すばかりだった私は、しばらくの間大阪へ帰れるウキウキ感でテンションアップ(笑)。もうすぐ娘とも対面できるワクワク感に、楽しみな気持ちでいっぱいでした♪予定日を2週間近く過ぎ、そろそろ入院しようと言われていた日の朝方に、陣痛スタート!土曜日の朝方だったのと陣痛時間が長かったため、主人も広島から駆けつけ、無事に立ち会ってもらうことができました。退院後は実家に戻り、娘が寝るタイミングで私もしっかりと昼寝をして、幸せな産褥期を過ごしたのを覚えています♪
娘が生まれたのと同時に、私の母の病気が発覚したこともあり、実家の手伝いも兼ねて里帰りは産前産後トータルで約半年間と、かなり長い帰省に。産後1ヶ月が経過した頃から、家族全員が仕事をしていたこともあり、家事は全て私が担当していました。生まれて間もない娘を抱えながらの家事でしたが、同じ時期に出産した友だちに頻繁に会えることや、地元にいられる安心感で、毎日楽しく過ごしていました♪
広島へ戻ったのは、娘が生後4ヶ月を迎える直前。主人は首を長くして私たちの帰りを待ってくれていましたが、私は正直帰るのがイヤになっていました(笑)。そんなネガティブな気持ちは、広島へ戻った後の私に、これから大きくのしかかってくるのです…。
広島に戻ってすぐに押し寄せてきた”孤独感”
広島へは、実家の家族も一緒についてきてくれました。忘れもしない、あの日の夜(笑)。自宅に戻り、ホッと一息ついた頃、猛烈な雨と雷が鳴り始めました。私の家族は近くのホテルに宿泊していたのですが、「(娘が)何か不安を感じて雷鳴らしてるんとちゃうか?」と笑い話をしていたそうなんです。その笑い話は、まさにその通り!実家では夜起きることのなかった娘が、広島の自宅に戻ってから突然泣いて起きだしたのです…。夜中に起きられることになぜかものすごい不安を感じていた私の気持ちを察していたのか、生後2ヶ月を迎える頃から朝までぐっすり眠っていた娘。赤ちゃんが夜中起きることって全く普通のことなんですが、育児初心者の私は「うちの娘に限って夜泣きなんて」と、タカをくくっていたのです。そのため、広島へ帰ってきた当日の夜中に泣かれたときは、「この世の終わりだ…」と絶望の波に襲われたのを覚えています(笑)。
家族が帰ったあと孤独感に押しつぶされそうになる
私の家族が帰ったのが、日曜日。ということは、翌日は平日なので、主人も仕事へ向かいます。そこで初めて、子育ての「孤独感」に直面することとなりました。実家にいる間も、日中は娘と一対一で過ごしていた私。それでも、夕方から夜にかけて妹を含め大人が3人帰ってきてくれるので、不安や孤独を感じることはあまりありませんでした。しかし自宅に戻ってからというもの、朝主人が仕事に出ていくときから不安にかられ、「お願いだから1人にしないで」という気持ちで毎日を過ごすことに。まだ言葉も話せない娘と2人っきりということだけでなく、強烈なホームシックに襲われ、スマホで毎日「大阪に帰りたい」と検索してもしかたのないことばかり検索していました(笑)。
どこに行けばいいのかわからない”不安感”にも直面
里帰り中は、仲の良い友だちに赤ちゃんでも行ける支援センターを教えてもらったり、一緒に行ったりと、出かける先に困ることはありませんでした。近くの百貨店で開催される赤ちゃん向けイベントに出かけたり、ショッピングモールで身長や体重を計測してもらったりと、1人での外出も上達。自分が育った街なので、子連れでどこに行けるかもほぼ把握できていました。
しかし、広島に帰ってきてからというもの、どこに遊びに行けばいいのかもわからず、しばらく引きこもり状態に。当時住んでいた場所が車でないと外出できないようなところだったので、ベビーカーでフラっと出かけられないのも、かなりのストレスとなっていました。まわりに友達もいなかったので、毎日こんなふうに過ごすんだろうかと不安が募るばかり。そんな不安をぶつける場所さえ見つけることができず、毎日母や地元の友達に、「助けて~」と泣き言を言っていました(笑)。今振り返ると、娘は日中も授乳後お布団で寝てくれるし、寝るとき以外はグズることもなくとてもやりやすい子だったのですが、当時の私は「なんて育てにくい子!」と思ってしまうほど、追い詰められていました。
たくさんの人に支えられて元の自分に戻れた
完全にメンタルをやられてしまっている私を見かね、母や地元の友達がいきなり遊びに来てくれたりと、周りの人が広島まで会いにきてくれました。みな口をそろえて言ったのは、「新幹線乗ったらすぐ来れるし!」や「自信持って子育てしたらええねん!」という言葉。そんな言葉たちは当時の私に優しくグサグサと刺さり、孤独感や不安感をやわらげてくれました。
このままではいけないと思い、近くにある助産院を探して、おっぱいケアを受けるがてら、ママ同士の交流会にも参加。そこで先生に今までの状況を話すと、「それ、完全に産後うつだね」と言われ、そこで初めて自分が産後うつ傾向にあったことに気づきました。「頑張ってきたんだね」という先生の言葉に、思わず泣きそうになったのを鮮明に覚えています。産後うつなんて自分には縁のないものだと思っていましたが、周りから言われて初めて「ハッ」と気づいたことで、その怖さを知りました。
今となってはいい思い出になったあの日々
昨年11月に第2子を出産しましたが、今回は長女のときのようなことは全くなく、毎日楽しく過ごせています♪今こうして過ごせているのも、長女のときの経験があったから。また、長女が私の話し相手になってくれているのも、かなり大きいなと感じるポイントです。
産後うつは、出産を経験したママならだれでも起こりうること。自分だけで頑張ろうとせず、「しんどいよ」「つらいよ」とぜひ声をあげてみてください。きっとあなたのまわりには、あなたの味方になってくれる人がたくさんいるはずです。
我が子のかわいい時期を見逃さないためにも、心の声に耳を傾けながら、産後を過ごしてください♪
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担当ライター