「名勝 縮景園」で鯉のエサやりを楽しもう!子どもと一緒にインスタ映えスポットの散策も♪
四季折々の美しい姿を見せてくれる縮景園。でも、「小さい子どもには、縮景園の良さはわからないだろうな…」なんて思っている方も多いのでは?そんなことないんです!今回は、「pikabu流 縮景園の楽しみ方」をご紹介。他とはひと味違った縮景園の魅力、ご堪能ください!
縮景園の由来と歴史
縮景園は1620年(元和6年)に、茶人上田宗箇によって、浅野藩主の別邸として作られました。
中国の有名な景勝スポット「西湖」を参考にして作られたと言われており、園内に「山川(さんせん)の景」、次に「京洛(きょうらく)の態(たい)」、最後に「深山(しんざん)の致(ち)」という3つを庭の中に縮景したことから「縮景園」と名付けられました。ちなみに「縮景する」とは、「庭の中に移し、表現した」という意味です。
1945年(昭和20年)、縮景園は原爆によって壊滅状態となってしまいました。しかし、1949年(昭和24年)に復旧を開始。1951年(昭和26年)再開園しました。以来、広島県内のみならず、国内外から大勢の人が観光に訪れています。きたる2020年には、築庭400年を迎える、歴史ある庭園です。
ちびっこ探検隊が行く!
さて、今回はそんな縮景園に7歳、5歳、2歳のちびっこたちと訪れてみました。さて、どんなワクワクが待っているかな?
園内に入り、受付をすませると目に入ってくるのが「鯉のエサ」。そう、縮景園の池にはコイが泳いでおり、エサを与えることができるのです。
これは子どもたちが大喜び間違いなしですよね。迷わず購入しました。
園内の人々は、池の中央にかかっている橋、跨虹橋(ここうきょう)でエサをやる人がほとんど。子どもたちもそこに向かい、エサをやり始めました。
実は、ここ、結構ハトがエサを狙っていたり、橋に柵がないので、子どもが身を乗り出すと親がヒヤッとするスポットです…。そこで、エサやりにおすすめしたいのが美術館近くにある「夕照庵(ゆうしょうあん)」付近。ここ、鯉のエサやりに絶好の穴場なんです!
ごらんのとおり、浅瀬になっているので、子どもたちが落ちてしまう心配もなし。「こんなところでエサなんてあげるまい」と思っているのかハトの姿も見当たらず、ゆっくりと鯉にエサをあげることができます。
見てください。このひしめきあう鯉の数!圧巻です。赤や白、金色と大小さまざまな鯉の姿に子どもたちは興味シンシンです。そして、この日はこんなカワイイお客さんも。鯉に混じってカメもエサをもらいにやってきたのです。子どもたち、大歓声!
水から顔を出してじっとエサを待つカメの姿。何とも言えずキュートでしたよ♡この日は赤ちゃんガメの姿を見ることもできました。
ところで、縮景園の中には小さな水田があるのをご存知ですか?稲のかぐわしい香りが鼻をくすぐります。水田の中ではアメンボがスイスイ。普段、なかなかアメンボなんて見る機会のない子どもたちは、またまた歓声をあげて喜んでいました。
さらに、縮景園にはインスタ映えする撮影スポットも盛りだくさん。こちらは「悠々亭(ゆうゆうてい)」で撮影した一枚です。子どもたちは舞台に登壇したような気分になったのか大喜び。とびきりの笑顔が溢れる一枚をカメラにおさめることができました。
続いて縮景園で一番高い場所、「迎暉峰(げいきほう)」でパチリ。絶景に子どもたちも大興奮。「やっほー!」と声をあげていました。
こちらは大銀杏。原爆の際の爆風で斜めを向いています。この銀杏、奇しくも原爆ドームの方角へ傾いているのだそうです。11月になると、銀杏の葉が美しく色づきます。銀杏を「大きいねぇ」と見上げていた子どもたちのまなざしが印象的でした。小さい胸に何か込み上げてくるものがあったのかもしれません。
おいしいものもいっぱい!
たくさん歩いた子どもたち。そろそろお腹の虫が鳴きはじめました。そこで、売店「泉水亭」へGO!こちらでは軽食がいただけます。
お店の中には、ジャパニーズテイストの小物がたくさん。私たちが訪れたこの日も、数名の外国人観光客がワクワクしたまなざしで商品を購入していました。
確かに、旅の思い出にぴったりのキュートな品物ばかりです。
食事はお店の庭でいただくことができます。屋根があるので少々の悪天候でも大丈夫。自然に囲まれていただく食事やスイーツは、いつもの何倍もおいしく感じられますよね。
では、実際にどんなメニューがあるのか見ていきましょう。
こちらは、むすびセット。おむすびに山菜、たまご焼き、お味噌汁というなかなかのボリュームですよね。素朴でおいしい一押しメニューです。
こちらはジャパニーズスイーツの代表、ぜんざい。たっぷりの小豆とおもち、栗が入って大満足の一品です。上品な甘さがたまりません!心も体も温まりますよ。
子ども連れの場合は、このように子ども用の食器も貸し出ししてくれるので安心です。他にも肉うどんや山菜うどんなど、豊富なメニューが取りそろえられています。おなかが空いたら、迷わず「泉水亭」へ行きましょう。
縮景園内は、基本的に飲食は禁止です。でも、「こんなに緑がいっぱいの素敵な場所、お弁当を持参して、ピクニック気分で訪れたいな…」そう思ってしまいますよね?
そんなあなたに朗報です。美術館前の芝生エリアでは、飲食OK。ここでなら、お弁当を食べることができますよ。ぜひ、美しい木々を見ながら食事を楽しんでみてくださいね。
私たちが訪れたときも、数名の家族連れが、レジャーシートを広げてピクニックを楽しんでいました。
芝生エリアでは、小さな子どもたちが思い切り走りまわって遊べるのもうれしいですよね。
さて、お腹も満たされたらいよいよ探索も終了です。
子どもたちは、縮景園を訪れた記念に、パンフレットにスタンプをペタン。子どもってスタンプ大好きですよね。
スタンプをきれいに押せて大満足♡縮景園の感想をたずねてみると
「鯉がたくさんいてかわいかった!」
「カメがエサを食べに来てくれたのがうれしかった!」
「木がたくさんあって、探検してるみたいでワクワクしたよ!」
などと、口々に感じたこと話してくれました。そして、最後に一言大きな声で
「縮景園、楽しかった!また来たい!」
そう、縮景園は子どもたちでも1日中楽しむことができる場所なんです。もうすぐ紅葉が美しくなる季節。ぜひ、家族で縮景園を訪れて、自然の美しさを堪能してみてください。
きっと、あなたのお気に入りスポットになること間違いなしです。
自然の美しさに触れること
美しい風景を見て「きれいだな」と思うこと、自然の神秘を目のあたりにして「おもしろいな」と思うこと、この気持ちは大人も子どもも関係なく持ち合わせているのです。
縮景園を子どもの目線で見てみると、今まで気づくことがなかった発見があるはず。
そして、親子で縮景園のトリコになるでしょう。ぜひ、家族で「和の様式美」に触れてみてくださいね。
住所 |
〒730-0014 広島市中区上幟町2-11 |
電話番号 |
082-221-3620 |
営業時間 |
4月1日~9月30日(9:00~18:00) 10月1日~3月31日(9:00~17:00) |
休園日 |
12月29日~31日 |
料金 |
一般:260円 高・大学生:150円 小・中学生:100円 |
担当ライター