雛祭りは3月だけじゃない!9/9の「重陽の節句」は秋の雛祭り

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雛人形の出番は3月3日の雛祭りだけではありません。なんと9月にも雛人形を飾る季節行事があるんです!それが「重陽(ちょうよう)の節句」。今回は、ほとんどのママが知らなかったであろう「重陽の節句」のお話と、おうちでできる楽しみ方をご紹介!
また、お人形に傷みや汚れが見つかったときに頼りになる、「人形の藤娘」の雛人形メンテナンスサービスについても、詳しくご紹介しますよ♪

知っていたら自慢できる!秋の雛祭り「重陽の節句」の基礎知識

「重陽(ちょうよう)の節句」ってどんな行事なの?

「重陽(ちょうよう)の節句」とは、9月9日にあたり、菊の花びらを浮かべたお酒を飲んだり、菊の花を飾ったりして不老長寿を願う行事のこと。
重陽の節句の起源は中国にあります。昔から中国では、奇数が縁起の良い日(陽の日)と考えられていました。さらに3月3日や5月5日など、奇数が重なる日は、幸せがたくさんある日である、とされていたのです。中でも、奇数の中で最も数が大きい9が重なっている9月9日を「重陽」と呼んで「菊の節句」としてお祝いするようになったそうです。

菊の花と雛人形を飾る意味とは?

重陽の節句に欠かせないアイテムが菊の花。重陽の節句は旧暦では、菊の花が咲く季節に行われることから、別名「菊の節句」とも呼ばれています。
また、昔から中国では、菊はすぐれた薬効を持つ植物として有名。菊の花からしたたるしずくが川に落ち、その川の水を飲んだ人が不老長寿になった…という「菊水伝説」が生まれたほどなんですよ。
また、重陽の節句は「後の雛(のちのひな)」とも呼ばれ、菊の花と一緒に雛人形を飾ります。これは、大切な雛人形を1年間しまいっぱなしにせずに、虫干しをして傷みを防いで長持ちさせる習わしです。

菊を飾って秋を満喫♪「重陽の節句」の楽しみ方いろいろ!

せっかくなので、今年からおうちで「重陽の節句」を楽しんでみるのはいかがですか?菊の花を飾って、秋の風情を感じてみるのも、なかなかオツなものですよ。
ここでは、「重陽の節句」の楽しみ方をご紹介していきます♪

雛人形を飾ろう

重陽の節句は、いわば秋の雛祭り。まずは雛人形を飾って、お人形を「虫干し」してあげましょう。お人形を飾るときは、お人形に傷みや汚れなどの異常がないか、よくチェックしてください。
普段は桃の花と一緒に飾るお雛様ですが、お花を菊に変えるだけでなんだか印象がガラッと変わり、落ち着いた雰囲気に!「大人の雛祭り」と呼ばれているのも納得ですね。
ちなみに、雛人形は9月9日~旧暦の9月9日(2020年は10月25日)まで飾るのが良いと言われています♪

菊の花で秋を楽しもう

さて、雛人形を飾ったら、次は菊の花を使って秋の風情を楽しみましょう♪

菊を使ったフラワーアレンジ

菊の花を主役にしたフラワーアレンジに挑戦してみましょう!オレンジ系やブラウン系など、秋らしい色合いでまとめれば、お部屋がグンとおしゃれになるはず。
糸菊や中菊など、色々な種類の菊を合わせるのはもちろん、一輪挿しも素敵ですよ。

おうちに花瓶がない場合は、菊の花だけを切り取って水を張った器に浮かべる「フローティングフラワー」がおすすめ。塗りの器や和食器だと、和の雰囲気が演出できます。キュートなアレンジがお好みなら、コロンと丸いフォルムがとってもかわいい「ピンポンマム」をチョイスしてみてはいかが♪

「菊酒」を味わってみよう

平安時代に行われた菊の宴では、長寿と健康を祈る風習としてお酒の杯に菊の花を浮かべ、さわやかな香りを楽しんだそうです。そんな菊酒を現代風にアレンジしてみるのも楽しそう。日本酒を杯に入れるのもいいけれど、シャンパンに菊の花を浮かべるのもおしゃれです♪子供たちは菊の花を浮かべた炭酸水で乾杯。

「菊湯」につかろう

菊の花をバスタブに浮かべた「菊湯」につかって、夏の疲れを癒しましょう。乾燥した菊の花はもちろん、葉を摘んだ生の花びらを浮かべて香りを楽しむのもおすすめ。「菊の花が用意できない…」という場合は、キク科のハーブ「カモミール」の入浴剤で代用してもOK♪

菊を味わおう

食用菊の花びらを、サラダやお吸い物に散らしたり、おひたしにしたりして、菊の花を味わってみましょう。こちらの写真は、日本の代表的な食用菊の「もってのほか」という品種。軽く湯通しすれば、シャキシャキした食感が楽しめます。ヨーグルトの上に食用菊をのせて、蜂蜜をかければ子供たちが喜ぶデザートに♡

雛人形にカビが…?お人形の修理は「人形の藤娘」におまかせ!

「人形の藤娘」のお人形メンテナンスサービスを紹介

重陽の節句で雛人形を出した際、もし傷みやカビ、汚れなどのトラブルを発見したら、早めに人形専門店に修理を依頼しましょう。そのままにしていると、悪化してしまい、最悪の場合買い替え…なんてことも。また、修理には数ヶ月かかることもあるので、早めに依頼しないと、春の雛祭りに間に合わない可能性も…。
大切なお人形の修理は、やはり信頼がおける人形専門店へ。中でも、広島ママにおすすめなのが、広島市南区にある「人形の藤娘」お人形のアフターサービスが手厚いことでも知られている老舗です。

「人形の藤娘」で受け付けている、雛人形の修理の内容は下記の通り

  • 着物の修理(シミ、カビ取り相談、部分的な交換)
  • 頭(かしら)や手の交換
  • 髪の結い直し

…など

※修理によって新品の状態に戻すことはできません。また、シミ・カビなどの汚れは完全に落ちない場合もあります。

こちらは、お人形の乱れた髪をキレイに結い直して修理したビフォーアフターの写真です。メンテナンスをしたことで、キリッとした印象を取り戻していますよね。

こちらは、着物についたシミをクリーニングしたもの。やはり、シミひとつないキレイな状態のほうが、飾っても気持ちいいですね♡

「人形の藤娘」では、店舗に直接持ち込みを受け付けているほか、メールで雛人形の画像を送ると、修理の可不可や見積もりをしてもらえますよ。

メールでの見積もり依頼はこちら

カビや傷みを防ぐための、上手な収納方法とは?

ここからは、「人形の藤娘」スタッフさんから、雛人形を収納するときのコツを教えていだたきました!

お人形に触るときは手袋を!

手の皮脂がお人形につかないように、触るときは布手袋をつけましょう。特に顔部分に皮脂がついてしまうと、酸化してシミになりやすく、しかも修理ができないそうです…。

毛ばたきで、よくホコリを落とす

お人形についたホコリを放置すると、そこから雑菌が繁殖し、汚れの原因に。収納する前に、毛ばたきでしっかりホコリを落としましょう。毛ばたきは鳥の羽毛を使ったものがおすすめ。毛が細かいため、小さなホコリまでしっかり吸着してくれます。

湿気に注意する

雛人形の収納は、必ず晴れた日に行いましょう。最近の住宅は高気密仕様なので、押入れなど空気の流れがないところに湿気が集中しがち。湿気が多い日に収納すると、カビの原因になってしまいます。特に冬の間にカビがはえるケースが多いので、ぜひ、重陽の節句に虫干しをしてくださいね。

くしゃっと丸めた新聞紙を白い紙で包み、お人形を収納した箱の中に隙間なく入れておくと、湿気を防げます。

防虫剤はお人形専用のものを

雛人形の収納には、衣類用の防虫剤が代用できないので気を付けて。またお人形専用の防虫剤も入れすぎると化学反応を起こして金属パーツが変色することもあるので、適量を入れましょう。

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重陽の節句は秋の雛祭り。お人形のメンテナンスも忘れずに♪

意外と知られていない「重陽の節句」ですが、実は雛人形のメンテナンスには非常に大切な行事!これを機に、ぜひ99日は虫干しを兼ねて雛人形を飾ってあげましょう。もし傷みや汚れが見つかったら、「人形の藤娘」におまかせあれ。丁寧なメンテナンスで、雛人形が美しくよみがえりますよ♪

人形の藤娘

所在地

広島市南区宇品神田4丁目2-1

電話番号

082-252-0299

営業時間

10:00~18:00

定休日

無休(※ただし6~11月は水曜定休)

駐車場

公式サイト

https://www.fujimusume.jp/

公式インスタグラム

@fujimusume_fuji

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