レプリコンワクチンとは?賛成?反対?広島の子育て世代に緊急アンケート!

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2024年9月、新型コロナの定期接種ワクチンとして承認された「レプリコンワクチン」。従来のワクチンとは異なる新しいタイプのワクチンということで、その安全性について世間で物議をかもしていることをご存知ですか?今回pikabu編集部では、未就学児のママを中心に、広島の子育て世代に緊急アンケート(※)を実施。ママ友や知人には聞きにくい、レプリコンワクチンへの“本音”を調査しました。

(※)アンケート実施期間:2024.9/20~9/25 有効回答数106件

レプリコンワクチンとは?「自己増幅型」とはどういうこと?

今回、厚生労働省によって使用が許可されたのは「レプリコンワクチン」を含む5製品です。これらのワクチンは、新型コロナウイルスのオミクロン株の新系統「JN・1」に対応しており、2024年10月からスタートする高齢者を対象とした定期接種に用いられます。

許可されたレプリコンワクチンの開発会社は、明治ホールディングスの子会社「Meiji Seikaファルマ」で、製品名は「コスタイベ筋注用」。これまで、アメリカ・ファイザー社などが提供するmRNAワクチンは、抗体をつくる過程でmRNAが消失していました。一方、レプリコンワクチンは接種したmRNAが体内で自己増殖を続けるため、少ない接種量で効果が長く続くことが大きな特徴です。

しかし、レプリコンワクチンの使用を巡り、日本が世界で唯一の承認国となっていることや、安全面や倫理上の問題が説明不足であることへの指摘も。緊急声明を発表している学会や、「レプリコンワクチンを打った方は入店お断り」といったお店が続出するなど、国内では賛否両論の声があがっています。

レプリコンワクチンのこと、みんなどのくらい知ってる?

では、広島の子育て世代はレプリコンワクチンについてどれくらい認識しているのでしょうか。

Q.10月から始まる新型コロナの定期接種(65歳以上と基礎疾患のある60歳以上が対象)で使用するワクチンとして、「レプリコン」と呼ばれる“自己増幅型”のワクチンが新たに認可されたことを知っていますか?

9月20日からの5日間に実施した今回のアンケートでは、レプリコンワクチンが認可されたことを「知らなかった」と回答した人が若干上回る結果に。一方、「知っている」と答えた方のおよそ9割は、ネットニュースやSNSでレプリコンワクチンの存在を知ったとのことです。

次に、レプリコンワクチンは日本が世界で唯一許可したことを知っているか質問。

Q.レプリコンワクチンは海外では未認可で、日本が世界で唯一の認可国であることを知っていますか?

「知っている」と回答した方はおよそ3割まで減少。レプリコンワクチンの言葉を耳にしたことがあっても、詳しい背景までは知らないという方が多いようです。

 

レプリコンワクチンの使用は賛成?反対?

レプリコンワクチンの概要を踏まえた上で、安全性についての認識も調査しました。

レプリコンワクチンは体内で“自己複製”するため、「少量の接種で長期間機能する」とされています。その一方で、「非接種者への影響」や「人間の遺伝情報への影響」などを懸念する声もあります。

Q.今の段階で、レプリコンワクチンの安全性についてどのように思いますか?

ワクチンの安全性については、「不安に感じる」「やや不安に感じる」と回答した広島のパパママが大多数。具体的には、以下のような意見が寄せられました。

「学会の声明や医師が発信するSNSで影響が危惧されているため(40代・3児のママ)」 
「他の国では認可されていないことに疑問を感じるから(30代・2児のママ)」 
「世界で例がなく、接種開始後に分かることもありそうだから(30代・2児のママ)」 
「接種を非推奨している病院もあると聞くので(30代・3児のママ)」 

一方、「安全だと思う」と回答した方は0人だったものの、「やや安全だと思う」と回答した方の中にはこんな意見も。

「正式に国が認可しているのだから、安全性は高いと思います(40代・2児のママ)」
「国が認めていることもありますが、ワクチンになるくらいなのでおおよその検証と副反応は事例があり、何かあっても対処してくれそうだから(30代・3児のママ)」 

しかし、全体で見るとやはり日本だけ承認されていることに疑問を持つ方が多く、また、SNSで反対派の意見をよく目にするため不安といった意見も目立ちました。

次に、レプリコンワクチンを国が使用することに対しての賛否の割合を見てみましょう。

Q.レプリコンワクチンを国が使用することに対して、賛成ですか?反対ですか?

反対寄りの意見が多い中、「どちらでもない」「反対ではないが、時期が早いと思う」と回答した方も一定数いました。その方たちの意見はこちら。

「まだきちんと情報収集できていないため(30代・2児のママ)」 
「自身の中で情報が不足しているから(30代・2児のママ)」 

このように、レプリコンワクチンについての情報が少ないために、今はまだ賛否を決めかねるといった声も見られます。

最後に、レプリコンワクチンを自分や家族に打つことに対してどう思うか質問。

Q.レプリコンワクチンを実際に打つことについてどう思いますか?

こちらでも、「打ってもよいと思う」と答えた方は0人で、「様子を見る派」と「打ちたくない派」が大多数でした。

また、レプリコンワクチンについてご自身の考えがあるか伺ったところ、以下のような回答がありました。

「ネット上ではさまざまな意見があり、誰を信じていいのか。本当に危険なものであれば、家族にも勧めたくないし、打とうとしている人に説得力のある知識や情報が欲しい(30代・1児のママ)」 
「美容院などではワクチン接種者の入店拒否をしているところもあると聞きました。社会全体でまた差別的な雰囲気が高まりそうで怖いと思います(30代・2児のママ)」 

ワクチンのように目に見えないものや、体に入れるものに不安を感じる方は多いはずです。また、さまざまな憶測が飛び交い、中には事実でないことが含まれている可能性も。今回のレプリコンワクチンについても、情報の少なさ、不透明さが人々の不安を助長させているのかもしれません。

丁寧な説明と、国民の同意を得た上での使用が理想!

今回のアンケート調査では、レプリコンワクチンを知っている方も知らない方も、未知のワクチンに対して慎重に考えたいという傾向が強いことが分かりました。現在は高齢者が対象の定期接種とはいえ、いずれは広島の子育て世代にとって身近なワクチンになっていく可能性もあります。国からのより丁寧な説明を求めるとともに、個人での情報収集も積極的に行っていきたいですね。

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